ロッキンポッピンの洋楽紹介

日本であまり知られていない海外ロック・ポップアーティストについて書いています

Elliott Smith (エリオット・スミス) 個人的に好きな曲

Elliott Smith (エリオット・スミス)アメリネブラスカ州出身のシンガーソングライターでしたが、2003年に34歳という若さでこの世を去ってしまいました。

私が彼のことを知ったのは2020年。Spotifyのおすすめ機能でたまたま流れてきた Baby Britain (ベイビーブリテン) という曲を聴いた時でした。

彼は、ギターのみならず、ピアノ、クラリネット、ベース、ドラムなど様々な楽器を弾きこなすマルチプレイヤーでした。囁くようなソフトな歌声が特徴的です。

そんな Elliott Smith の個人的おすすめの曲を5曲紹介していきます!

 

1. Baby Britain

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個人的に、サビよりもAメロの方が好きなメロディーです。彼の特徴である、「優しいのに芯がある」歌声が際立っている一曲。正直そこまで盛り上がりはないですが、なぜか繰り返し聴きたくなる曲です。

2. Waltz #2 (XO)

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Elliott Smith の代表曲の一つ。全体的にキャッチーで明るい雰囲気の曲です。この曲のサビの歌詞が、彼が卒業した高校の記念碑に刻まれています。

3. Pictures Of Me

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囁くような優しい歌声とシンプルな楽器の音色のAメロから始まります。2番ではFワードが使われていたり、声が力強くなったりと穏やかな中にも彼のタフさのようなものが感じられる一曲です。

4. Son Of Sam

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「Son of Sam」というのは、アメリカの1970年代のシリアルキラーのあだ名ですが、この曲はそのシリアルキラーとは無関係だそうです。Wikipediaに載っている彼の説明によると、この曲は「昨日見た夢の内容を語っているような曲」で「破壊と創造力についての印象派的な歌」だそうです。全体的に不穏な雰囲気をまとったメロディーがクセになります。

5. Pitseleh

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間奏のピアノの深く情熱的な音色が美しく、幻想的な傑作です。Pitselehは、イディッシュ語で「小さい子」とか「かわいい人」という意味で、大切な人に親しみを込めて使う言葉です。しかし、その「大切な人に見合わない自分」に怒り、悲しんでいるような歌詞で締められます。海外の歌詞考察している人の中には、「自殺をほのめかしているような歌詞もある」と解釈している人もいて、なるほどなとも思いました。いずれにしても、全体的に胸が張り裂けるような悲愴をまとった曲です。

最後に

このような才能溢れる素敵なアーティストの新曲をもう聴くことが出来ないのは、とても悲しいですね...。彼はもうこの世にはいませんが、これからも彼の曲を聴き続けたいと思います。